歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯垢(プラーク)がきっかけでおこる歯周組織の病気です。歯垢とは、食べかすや歯の垢(あか)ではなく細菌の塊です。1mg中に数億もの細菌が棲みついていると言われており、その中の歯周病原菌が出す毒素で歯肉に炎症をもたらします。しばらくすると、歯垢はやがてだ液中のミネラルと結合して石のように硬くなり歯石となります。歯石は歯と歯肉の間の歯周ポケットに溜まり、歯肉を刺激し続け、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしはじめます。歯周病がひどくなってくると、歯がグラグラするのはこのためで、歯を失う原因はむし歯より多いと言われています。
健康な状態
歯と歯ぐきのすき間もなく、歯ぐきがひきしまっています。
軽度歯周病
歯と歯ぐきの境目に歯垢が溜まり、細菌が出す毒素で歯肉が慢性の炎症を起こし赤く腫れています。
中等度歯周病
歯肉の炎症が進み、歯周ポケットが深くなったところに歯垢や歯石が付くと、自分では除去できず、やがて骨まで溶かし始めます。
重度歯周病
歯を支えている骨がどんどん溶けて、歯の根が露出し歯がグラグラし始めます。
歯ぐきから、膿が出ることもあります。